それから・・・

「し、志貴ちゃん・・・」

「恥ずかしいよぉ・・・」

翡翠、琥珀が心底から恥ずかしげに身じろぎする。

するが二人共あまり自由に動けない。

それもそのはず、今二人はお互い抱きしめた状態から志貴に両手を縛られた状態だった。

おまけに足も大股に開かれたままで固定され閉じる事も出来ない。

「だから言っただろう。皆に無茶させちゃうって。でも皆言っただろう俺を気持ち良くしてくれるって」

そう言う志貴の顔には笑顔があるが今までのそれとはまったく違う笑みだった。

「じゃあ、早速」

そう言うと貝合わせの状態になっている翡翠と琥珀の秘部を開き、隅から隅まで見過ごす事無くまぶたに焼き付ける。

「や、やだぁ・・・」

「志貴ちゃん・・・だ、駄目だよぉ・・・」

涙交じりに二人共抗議とも哀願とも取れる声を発する。

顔は・・・見ずともわかる二人共髪と同じくらい真っ赤にしている筈だ。

「やだとか駄目って言っている割には二人共濡れて来たよ。本当にエッチだなぁ」

志貴は嬉しそうに言うがその言葉には嘘は無い。

実際二人共愛液が零れ始め、混ざりあい始めていたのだから。

「ち、違う・・・違うの志貴ちゃん」

「う、うん・・・これは」

必死に言い訳しようとするが志貴は聞く耳を持っていなかったし、これ以上聞こうともしなかった。

更なる言葉責めをしたのではなく、

「さぁて、ふたりの味はどうかな?」

間髪入れる事無く舌を這わせ二人の秘部をまとめて舐め始めた。

「!ひゃひゃあああああ!」

「だ、駄目!志貴ちゃんそれだめぇ!」

二人揃って抵抗しようとするが抵抗にも力が出ない。

動く度に密着した二人の身体がこすれ、それが更なる快楽を生むため、志貴への抵抗だけに集中できないからだ。

「ふゃ・・・ひ、翡翠ちゃん・・・動いちゃだめぇ・・・おっぱい擦れちゃう・・・志貴ちゃん、舐めないでぇ」

「ね、姉さんも・・・動かないでぇ・・・ぁぁ、あ、当たって・・・当たってるぅ・・・い、いやぁ・・・汚いよぉ」

必死に志貴に哀願するがその声にも快楽の色が混ざる。

それが志貴によって与えられたものなのか、それとも互いが動きあった結果もたらされたものなのか二人にも判らない。

ただ、気が付けば二人共その口から拒否の言葉を無くし志貴と互いによってもたらされる快楽に身を委ねていた。

「ぁぁ・・・良い・・・良いよぉ・・・志貴ちゃんもっと」

「ふぁぁ、気持ちいい・・・もう、もうだめぇ」

もはや完全に出来上がったと判断したのか志貴は無言で舐めまわすのを止めるや、躊躇いなしに、翡翠に挿入した。

「ああああああ!良い!良いのぉ!志貴ちゃんのおちんちん気持ちいい!」

突然の挿入に翡翠は誰はばかる事無く大声で快楽に酔いしれる。

「気持ちいい?翡翠」

「うんっ!うんっ!志貴ちゃん気持ちいい!おちんちんでおまんこずぼずぼされるの気持ちいい!!」

卑猥な言葉すら出して人目を憚る事無く喘ぐが、たまったものではないが直ぐ近くでそれを聞かされている琥珀だ。

「・・・し、志貴ちゃん・・・切ないよぉ・・・志貴ちゃんの・・・の」

「ん?何かな?琥珀、最後がよく聞き取れなかったけど」

笑顔でそんな事を問いかける志貴。

志貴は琥珀が何を言っていたのか大方理解していたが、それを琥珀自身の意思で言わせたかった。

恥ずかしがり屋の琥珀が顔どころか、汚れ一つないうなじも赤くして涙目で言う所を想像するだけで興奮してくる。

それに反応してなのか

「あああっ、志貴ちゃんのおちんちんまた大きくなったぁ!中でビクンって震えたぁ!良いよぉ!志貴ちゃんもっとぉもっと突いてぇ!」

翡翠が理性をかなぐり捨てて喘ぎ、身もだえする。

そのまましばらく翡翠の膣内を堪能していた志貴だったがその耳に

「志貴ちゃん・・・入れて・・・志貴ちゃんの太くて大きいおちんちん私のおまんこにも入れてよぉ!!」

琥珀のなりふり構わない絶叫が響きわたる。

志貴の予想以上の反応を見せている琥珀は、顔どころか体全体を赤く染め涙目ではなく半泣きで志貴に懇願していた。

それに満足したように、志貴は翡翠からいったん引き抜くと間髪入れずに琥珀を貫いた。

「ああああああああ!良い!気持ち良い!志貴ちゃんに入れられて気持ち良い!!」

相当に待ち侘びたのだろう、歓喜の絶叫を上げて志貴に貫かれる悦びを表現する琥珀。

「ひどいよぉ姉さん・・・志貴ちゃん・・・また入れて」

「ちょっと待ってて翡翠、琥珀が満足したらまた入れてあげるから」

「そんなぁ・・・」

「あひっ、ひ、翡翠ちゃん、さっきまで、ふぁ、志貴ちゃんに、んんっ入れられていたのに・・・あひぃぜ、贅沢だよぉ」

思わぬ形でお預けを食らった翡翠は物欲しそうな表情で志貴に再度の挿入を強請るが、志貴と琥珀からダメ出しを食らう。

「大丈夫、琥珀ももう少しでイクと思うし」

そう言いながらピストン運動の速度を上げる志貴とそれに呼応するようにさらに喘ぐ琥珀。

「あああっ、だ、だめっ!は、激しくしないで!イ、イクっ、イク、イッちゃうぅぅぅぅ!!」

お預けで相当昂っていたのか少し激しくしただけであっけなく琥珀は絶頂に追い込まれる。

それを見届けるや志貴は翡翠に再び挿入、そのまま激しく動き始める。

「ああ、き、来た!きたぁ志貴ちゃんの・・・あ、あひぃ!ら、らめぇ、わ、私もイク、イク、イクぅぅぅぅ!」

翡翠もすぐさま絶頂に至るが志貴の動きは止まらない。

「ふぎっ!ら、らめぇイッたばかりなのにぃ・・・ら、らめらめらめらめぇぇぇぇぇ!」

翡翠から抜く事無くピストン運動を継続した結果、翡翠は再度の絶頂に強制的に追いやられる。

そこまで見届けるや引き抜き再び琥珀に挿入する。

「はふぅぅ!」

未だに絶頂の余韻に浸る琥珀にその再侵攻に耐える余力が存在する筈もなく、

「はひ、ひくっひくひくひくひくひくぅぅぅ!」

呂律の回らない言葉を発しながら仰け反り絶頂をアピールする。

しかし、それでも志貴の手は緩まない。

今度は翡翠、琥珀を交互に貫き激しく動く。

もはや二人に志貴の蹂躙に抗う術は皆無だった。

入れられる度にあられもない悲鳴にも嬌声にも似た声を上げるのが精一杯だったが、それもすぐに終わりを迎える。

「だ、だめぇもうイクぅ」

「わ、わたひもぉイクぅ」

「「あぁああああああああ!イクよぉ!!」」

同時に絶頂に達し、満足したとばかりに志貴が離れるや同時に放尿を始めた。

あまりの快楽に膀胱が緩んだ結果だろう。

「い、いやぁ、止まってよぉ」

「見ないで・・・志貴ちゃんこんなの見ないでぇ」

二人共いやいやをするが現実は非情である。

姉妹の尿は止まる事無く混ざり合い布団に染みを作り上げる。

救いは漏らした量がそれほどではなかった事と、志貴がそれを茶化さなかった事位だろう。

もしも志貴が茶化していたとすれば二人共自害をしたかも知れない。

だが、志貴が代わりにしたのは茶化すよりももっと恥ずかしい事かもしれない。

手拭いを手にすると尿と愛液に塗れた二人の秘部を清め始めたのだ。

これまた幸いな事に強制的な連続絶頂に忘我状態の二人がそれに気付く事は無く、翌日他の夫人の口からその事が判明した時には奇声を上げて身悶えする事になるがそれはどうでも良い事である。

それはさておき、清め終えた志貴はまず二人の戒めを解くと

「さてと、次は・・・」

わざとらしく区切ると慈愛に満ちた、だが、その中に獣性を隠しきれない笑顔で残りの夫人を見つめていた。









それから・・・

「ひぃ!!やぁ!志貴激しすぎるよぉ!ふ、深い!深いのぉ!だめっ、もうイクっイクぅ!!」

アルクェイドには朱鷺恵の実習で教わったさまざまな体位を試し

「だ、めぇ・・・し、志貴君入れたり出したりしちゃぁ」

アルトルージュのアナルに指を入れ、疑似的な二穴挿入を試し

「んっ、んっ・・・ぷぁ、志貴どうですか?私のむ、胸に挟まれるのは・・・」

何気なく『七夫人』の中ではトップ3に入るシオンの豊満なバストを使いパイズリフェラを行わせそれを堪能してからその後はシオンの膣内も存分に堪能し、

「やぁぁ、さ、さつきさん、そこは・・・」

「あ、秋葉さんこそ、そこはだめだよぉ」

『先に相手をイかせた方から抱いてあげる』と言い出した志貴の言葉で秋葉とさつきはレズプレイをさせ(ほぼ同時に絶頂に至った為翡翠、琥珀にしたように同時に相手をする結果となったが)

「んんんんんっ」

レンには挿入する事は無く、指だけで幾度となく絶頂させまくる。

無論、一回で終わらせる筈もなく、一巡、二巡と何度も妻達を犯し、絶頂に導いていく。

と、それが四周した頃には全員肩で息をし、自分で身動きも出来ない程疲弊していた。

だが、志貴の獣性は未だ眠りにつく気配はない。

「さて、最後はやっぱりこれかな?」

そう言って志貴は碌に動く事も出来ない八人を円の形にあおむけに横たわらせる。

もちろん、全員その足を広げて。

そして志貴自身は円の内側に入るとまずはとばかりに一番最初に目についた秘部に躊躇いなく挿入した。

「ふぁあああ!」

突然の挿入の快楽に入れられた側・・・さつきは甲高い嬌声をあげ、さつきの秘部は志貴の肉棒を喜んで銜え込む。

「あっ、ああっ」

声にもならず喘ぎ声だけ漏らし、よがるさつきだったが唐突に志貴が離れる。

そして今度はアルトルージュに問答無用で挿入した。

「ひぃぃ!」

思わぬ快楽にやはりよがり狂う。

そして、その後も数回挿入し喘がせては、別の相手に挿入・・・これを繰り返す。

俗にいう『鶯の谷渡り』だ。

志貴は既に翡翠、琥珀、そして秋葉、さつきで実践しているが、初夜の最後は全員を対象としたそれを志貴はやってみたかった。

本来であれば四つん這いにさせた上で後背位にさせるのだが、志貴が張り切り過ぎた為、彼女達には四つん這いになる力も残されてはいないのでこのような形を取った。

「ああっ!」

「んあっ」

「あひぃ」

「ふああああ!」

「んっ、んんっ!」

挿入の度に具合が微妙に違う膣内と響かせる八人の喘ぎ声が心地良い。

恥じらいながらも快楽に抗えない者、もはや志貴に与えられる快楽を喜んで受け入れている者。

反応としてはこの二つに分けられるが程度の差もある。

そんなふうに楽しんで行く内に志貴に限界が迫る。

何しろレンとの本契約で 射精してから一度も出していない。

それからは肉体的には満足していた志貴は出さずとも問題は無かったが、さすがにこれだけ挿入を繰り返せば臨界点に近づくのは道理。

「くぅぅ・・・やっぱり皆最高だ、そろそろ・・・っ出そうだ」

その言葉を聞いた瞬間、息も絶え絶えだった全員の眼の色が変わる。

「志貴ちゃん!出して!私の中に!」

「お、お願い志貴ちゃん・・・志貴ちゃんのまた中に出して・・・」

「ねえ志貴ぃ、出して赤ちゃん出来るくらい濃いの出してよぉ」

「志貴君!私に!私に出して!溢れるくらいいっぱい!」

「志貴・・・その出来ればまた私に志貴の子種を・・・」

「兄さん、私に兄さんのを・・・兄さんを満足させますから」

「し、志貴君、あのね・・・今度は出してくれると嬉しいかな・・・もちろん志貴君も気持ち良くさせるから・・・」

「・・・マスター」

それぞれ思い思いの言葉で自分の中に出してほしいと強請る。

特に初夜で志貴を満足させる事が出来ず自分だけ絶頂してしまった秋葉、さつきは必死にお願いする。

そんな二人の想いが通じたのか

「じゃあ・・・まずは・・・」

そう言うやまず秋葉の奥深くまで突き刺すや射精、秋葉の子宮に直接注ぎ込む。

「ふぁあああああ!」

待ち焦がれていたそれに歓喜の悲鳴を上げる秋葉。

そのまま間髪入れず隣のさつきに入れるや残りを全てさつきに出す。

「あああああ!」

待ち侘びていたそれを秋葉と同様に歓喜の声を上げる。

それを羨ましそうに見る六人だったが、この期に及んでもまだ志貴の精力を甘く見ているらしい。

十分に出したと思いきや、まだ志貴は求めていたのだから。

結局、志貴は全員にきっちり中出しして(この時妻達は最低でも三回は絶頂を味わったが、それは蛇足に過ぎない)初夜を終えた。









「・・・はははは、絶対やり過ぎだよなこれ」

若干引き攣った笑みで志貴は自分が作り出した惨状を見やる。

部屋は様々な臭いが混ざった何とも言えない性臭が篭り、布団には汗や愛液、零れた精液さらにはお漏らし等々で汚れとてもではないが使用は出来ない。

極めつけはその汚れた布団の上で指一本動かす事も出来ずに肩で息をする汗まみれの志貴の妻達。

見れば外は薄明かりが漏れている、つまりは夜明けは近いと言う事。

いくら八人が魅力的だったとはいえやり過ぎた。

「・・・とりあえずここで寝かせる訳にはいかないよな・・・うん」

そう言うと志貴は後始末を開始する。

まずは隣の部屋に変えの布団を用意してから(できれば襦袢も用意したかったが、見つける事が出来なかった)一人ずつ、浴室に連れて行くと汚れを洗い流し清める。

まあその過程で止めとばかりに指で一回ずつイカせたのは他意は無いだろう・・・

そして清め終えた順にそれから布団に寝かせる。

最後のレンまで終わった時にはすっかり夜は明けていた。

「皆、改めてだけど本当にありがとう。至らない所だらけだけどよろしくな。じゃ、風呂に入ったら早朝の鍛錬に行ってくるから」

そう言い残し志貴は部屋を後にした。

「・・・至らない所か満足させすぎだよぉ〜志貴ちゃん・・・」

暫くしてから身も心も完全に志貴に染め上げられた琥珀の独白に全員首を縦に振った。









こうして初夜は終わりを迎えた。

結局、その日は一日中『七夫人』は動く事もままならぬ状態で、レンですら昼まで寝たきりだった。

その為志貴は終日全員の世話に明け暮れる事になったが、それは自業自得と言うべきもの、特に同情は無い。

むしろ同情すべきは『七夫人』である。

食事や水分を摂りたいときに時に志貴の手であーんをして貰えたのは望外の喜びだったが、摂取した以上は排泄しなければならない。

その時トイレに志貴の手で連れられて、排泄の面倒まで見られた時には全員恥ずかしくて冗談抜きで穴があったら入りたい心境だった。

特に初夜の折連続でイカされ、その影響でお漏らしする所まで見られてしまった翡翠・琥珀は志貴にトイレの面倒までされる事に強く抵抗していたが、自力で行く事は結局出来ず泣く泣く志貴の手を借りる羽目になったのはご愛嬌と言うべきか。

その後、夜毎の閨が当番制になった事は周知の事実であるが、その最大の理由が全員再起不能になる事よりもそれによって志貴に何もかも面倒を見られる事を恥ずかしがっての事だったと言えるだろう。

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